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指示は2つまででお願いします!

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チームで指導する際、多くのスタッフや保護者の力が必要になります。

「子供がお世話になっているから」
「サッカー経験者だから、子供たちに指導して強いチームに育てたい」

審判対応、遠征の車だし、試合会場のセッティング、普段の練習と、私のような高齢の指導者では厳しいだろうなぁという部分を感じて手伝ってくれるスタッフには、頭があがりません。自分の子供を送り出したあともチームに残って指導しようと思っていただけるパパコーチも多く、そういった熱意を感じた方にはある程度の指導実践もお願いします。

指導実践として、事前にメニューを考えてもらい子供たちの前でデモを見せたりと試行錯誤でいろいろとやって頂いたあと、トレーニングマッチでは代理監督のようなカタチで試合前、試合中、試合後までお任せするようにしています。

試合前になにを伝えるか?

私も最初のころに失敗をしましたが、子供のレベルまで思考を下げて話さないと伝わらない。そして、子供の脳内メモリーはとてつもなく小さいのです。大事な試合や結果を求められる試合ですと、コーチも必死ですから自分が感じるチームの危険な部分、大人の知恵で得点できそうなこと、これらを時間いっぱ子供に話します。

試合前、これから試合に挑む緊張した状況で、たくさんの指示。
試合開始のホイッスルが吹かれた瞬間に、多くの指示は綺麗に子供の脳内から消え去ります(笑)。

現在の私は、試合前に子供に伝えることは、前日などに行った練習の目的を試合で活かすことが一点。
それと、その試合で気をつけてほしいことが一点。

この二点だけしか、話さないようにしています。

例えば…

「昨日は横から来たボールを受ける時に、ゴールの方向を向いてボールコントロールする練習だったから、今日の試合で出来るか見ているよ」
「リスタートする時、相手より早く動けば、簡単にシュートまでいけると思うよ、この試合で試してみよう」

試合中になにを伝えるか?

二点しか、子供に話さなければ、試合中のコーチングは、その二点に集中すればいいのです。

「前を向いてトラップしよう!」
「休まないで点取りに行こう!」

あとは、ベンチの子と一緒に応援しながら、どの子供が何が出来て、何が出来なかったのか?だけを観察するのみですが、勇気を持ったプレーに関しては本人が認識するくらいの大きな声で褒めてあげます。

試合後になにを伝えるか?

勝った負けたは、大人よりも子供のほうが敏感です。特に勝つことに慣れているチームの場合、ささいな原因で失点し、その試合を落としてしまった場合などは、試合終了直後には何も話しません。精神的に人の話を聞ける状態でもありませんし、しおらしい顔して聞いてるように見えても、実際はほとんど頭に入っていません。こういった場合は、時間をおいてから話すようにしていますが、泣く子もいるような試合終了後の雰囲気で保護者もどう声をかけていいかわからないようなブルーな空気の時、ありますよね?

こういった雰囲気を20分もあれば、カラッとした空気に変えるもの。

 

母のおにぎり。

 

本当に感謝です。